むき出し

函館旅行の行きと帰りの飛行機の中で読んだところ、兼近の出身である北海道が舞台となっていて重なる部分があった
いわゆる不良とか落ちこぼれの側の視点から真っ直ぐと色々なことに向き合おうとするのにうまくいかなくてもがき苦しむ姿を描いた作品で、今いる世界と近いようで全然違う感性に触れている感覚が面白かった。学がないことを自覚している主人公の心情が素直で生々しく絶妙な言い回しで描かれていて、まさにむき出しという感じだった