SINGLE TASK 一点集中術
メモと感想
はじめに
- 現実的な解決方法を教えてくれるとのこと
INTRODUCTION シングルタスクの原則
マルチタスクは効率的だと信じられているが、実際はシングルタスクの方が効率的であるという主張をしているパート
- シングルタスクの原則:一度に一つの作業に集中して、生産性を上げる
- 作業の能率が落ちる原因
- 頭に浮かんだ別の思考
- 外部からの刺激
- タスクをあまり切り替えない社員こそが能率が高い
PART1 原則を固める
第1章 マルチタスクを封印する
マルチタスクは愚かだという説明を延々としている章
- マルチタスクは、実際にはタスクの切り替えをしているだけ
- 同時にできるタスクもある
- 意識的な努力を必要としない活動
- 簡単で機械的におこなえるもの
- 集中力を要さないもの
- 注意力を要するタスクを「無意識にこなせる作業」と混同すると危険
- 車の運転は無意識にこなせるかもしれないが、飛び出しなど常に注意が必要である
- 互いに邪魔をしないふたつの活動のみ、同時に行っても害がない
- それ以外は大抵効率が下がっているか、ミスを生む
- マルチタスクは対人関係にも害を及ぼす場合もある
- 慢性的なマルチタスクは認知処理能力を低下させる
- 人は目新しいものに注意を向けたくなる性質がある
第2章 すべてを一気にシンプルにする
目の前のことだけに注意を向ける、目の前の相手をつねに優先する
- シングルタスクには「強いエネルギー」と「鋭い集中力」がある
- 「繰り返し同じ悩みを考えること」が無駄に時間を奪う
- ミーティングなど人と話すときは「いまここ」にいる練習をしよう
- 出席する(be present)とは「いま、この瞬間に意識を向ける(be present)」ということ
- 自分も相手も、うわの空の状態で物事がうまくいくはずがない
- シングルタスク度 自己評価表
- 数字が少ない方がシングルタスクをできている
- なかじのスコア:68 (レベル3相当)
- 注意を削がれる原因を書き出してみる
- スマホ
- Twitterのタイムライン
- Twitterの通知
- TwitterのDM
- Zenly
- 漫画
- YouTube
- 性
- Notion
- ネットのトレンド・ニュース
- 空腹
- やってない作業
- 目の前にいる相手をつねに優先する
PART2 行動を変える
第3章 脳の「集中力」を最大化する
SNSなど自分の作業の集中を妨げる原因への対処の紹介
- 他人の期待に応えたい欲望がマルチタスクを誘発させる
- パーキングロット
- 何かに取り組んでいる時に浮かんだ別のことを、何かに書き留めておく方法
- 何か気になることがあれば、注意を離してやるのがいい
- 状況をコントロールする責任は自分にある
- メッセージの通知を見て注意を逸らさないのは難しいので、そもそも通知を受け取らない状態を作る
- フェンスを設ける
- おやすみモード
- タブを閉じる
第4章 全行動を「1つずつ」にする
タスクを一つずつ集中して片付けていくための方法の紹介
- 休憩を定期的にとる方が能率が上がる
- やらないといけないけどなかなかできないタスクは朝に片付けよう
- 気になって集中力が下がる
- メッセージの返信をする時間を1日3回決まった時間に行うように制限する
- スレッドが続かないように終わりを明示することも大切
- 1x10x1システム
- 山積みの仕事を片付けるための仕組み
- ルール
- 1分以内に終わるタスク→すぐやる
- 10分以内に終わる作業→早めの時間にやる
- 1時間以上かかる作業→スケジューリングする
- 朝早い時間にこれをこなす
- 1日2回 30分の空白タイムを設ける
- アポや打ち合わせを入れない時間を抑えておく
- 忙しい時も集中できる時間を作るための方法
- オフィスで話しかけられる場合は
- 今話せないことをきちんと伝える
- MTGルームで籠城する
- 具体的な方法を実践して記録する
- 例
- アポなしでの相談は断る
- SNS断ちをする
- 計画を立てる時間を設ける
- MTG中はMTGのみに集中
- 返信する時間を決める
- 1週間のうちに4日できたら成功
第5章 5分で周囲の「信頼」をつかむ
シングルタスクを実践するため意思を強く持ち、敬意をもって接する・断ることが大切
- 「発言を疑われても、行動で示せばかならず信じてもらえる」by ルイス・カス
- アクティブリスニング(積極的傾聴)
- 「時間をあまり割けないこと」を伝えられることはあまり気にされない
- 「話を集中して聞いていない」ことは信頼感に大きな悪影響を及ぼす
- 「敬意を感じるシグナル」をリストに書き出してみる
- 目を見て話してくれる
- 名前を呼んでくれる
- 自分の意見を促してくれる
- 相違がないか確認してくれる
- スケジュールに問題がないか確認してくれる
- 事前に話の準備をしてくれている
- 対等に話してくれる
- ほめてくれる
- 感謝を伝えてくれる
- 長時間拘束しないようにしてくれる
- 敬意と予定をはっきり示して断る
PART3 定着させる
第6章 賢者の時間術「タイムシフト」
多忙であることをやめ、最重要なことにじっくりと時間を使うようにする
- 人は多忙であることで「自分は重要な人間だ」という認識を持とうとしている
- バイタル・フューの法則
- 自分のタスクを見直して区別する
- 些末な多数(トリビアル・メニー)
- ごくわずかな重要なもの(バイタル・フュー)
- 最重要のタスクに着手し、それ以外のものはとりあえず後回しにする
- 最重要のタスクをすべて終えたら、後回しにしたタスクを再度見直す
- 着手すべきタスクか、そもそも不要なタスクなのかを見極める
- 人はひとりでじっくり考える時間を避けるためならどんなことでもする気になる
- 電気ショックボタンしかない部屋に閉じ込めると自ら電気ショックを受けるという実験
- 時間は節約できない、使うことしかできない
- タイムシフト
- 最優先の作業から少し離れる時間を予定に組み込む
- 休憩時間に身体を動かしたり散歩をしたり
- 適切に休憩したほうが能率があがることを科学的にも繰り返し立証されている
- 強制的に没頭させられる行為をする
- ジムのレッスンを受けている時間、など
- スローリーディングクラブ
- 「スロー」を善として、ゆっくり本を読むことで「快感」「共感」「集中力」を持てるようになる狙いがある
- 以下のようなルールがある
- 何も邪魔の入らない場所で最低30分は読書に没頭する
- 形態の電源をオフに
- ネットに接続しない
- ゼンタングル
- 集中力を要するのでマインドフルネスの状態になる
第7章 継続する方法
- オフの時間のシングルタスク度 自己評価表
- 低い方がシングルタスクを実践できている
- なかじ:21(レベル3に相当)
- 選択する。そしてぶれずに実行する
付録▶シングルタスクのメリット、マルチタスクのデメリット
- 想定問答集が書かれている
訳者あとがき
- 世界中で評判の本らしい